宅建合格はスケジュール管理で決まる!賢い勉強法はコレ!
宅建の受験を決意したら、何をいつから取り掛かればよいのか
悩んでしまいますよね。
受験資格の設定もなく、誰でも受験にチャレンジできるだけあって
始めるのは簡単ですが
「5人に4人が落ちる」という
難関試験でもあります。
独学で勉強するからには
まず初めに、しっかりとした学習スケジュールを立てることで
- 今日は何を勉強するのか?
- 自分は今どのくらい進んでいるのか?
- 現在の進行状況は?
- 後どのくらい勉強すればよいのか?
などの的確な現在地が見えてくるようになり、
効率よく勉強を進めていけます。
無駄なく計画的に勉強して、
一発合格を目指しましょう。
宅建独学合格に向けた賢いスケジュールの立て方
宅建の勉強時間
宅建に必要な勉強時間は約300時間~500時間といわれています。
過去に法律の勉強をしたことがある人は、法律用語などもスムーズに理解できるので比較的短い勉強時間で終わります。
全くの法律初心者になると、
- そもそもこの漢字なんて読むの?
- 言葉の意味が分からない!
という、問題も出てくるので進行速度も遅くなり、必然的に勉強時間も長くなります。
下記は300時間を例に挙げて、学習時間を算出してみました。
平日1.5時間・土日2時間の勉強
平日1.5時間×22日
土日2時間×8
↓↓↓↓↓↓
1ヶ月49時間
300時間÷49時間=約6ヶ月
平日2時間・土日4時間の勉強
平日2時間×22日
土日4時間×8
↓↓↓↓↓
1ヶ月76時間
300時間÷76時間=約4か月
平日3時間・土日5時間の勉強
平日3時間×22
土日5時間×8
↓↓↓↓↓↓
1ヶ月106時間
300時間÷106時間=約3か月
自身の生活リズムと照らし合わせながら参考にしてください。
勉強を始める時期
試験日が10月なので、スケジュール立てを含めた事前準備を
1月~2月には済ませておいて3月には本格的に始めれば
比較的、余裕をもって勉強に打ち込むことができます。
下の表は勉強時間を300時間とした時に
勉強を始めた時期別に必要な時間を現したものです。
※1カ月を4週として計算しています。
試験日より
1年前・・・・・・・1日1時間の勉強
5~6ヶ月前・・・・ 1日2時間の勉強
3か月強前・・・・・1日3時間の勉強
が大まかな勉強時間です。
実際に
- 「全くの初心者の人」
- 「現役で不動産業界で働いている人」
- 「法律の知識が少しはある人」
というように人それぞれ状況は違い
必要な勉強時間も変わってきます。
自分のライフスタイルに合わせて
無理のない開始時期を設定することをおススメします。
科目ごとの勉強時間
宅建は大きく分けて、下記の4つの科目から出題されれます。
各科目の特徴によって、勉強の方法や費やすべき時間が変わってきます。
どの科目にどのくらいの時間を要すると、効率よく勉強できるのか?
を自分の得意分野や不得意分野を考慮しながらスケジュールを立てていくと良いでしょう。
①権利関係(民法)(14問)
「契約書」に記載せれているトラブルが起こった際の処理法や、トラブルを未然に防ぐための約束事を定めた法律です。
権利関係は民法等の法律の規定に関する内容や
裁判例の正確な理解と記憶が求められます。
マスターするのに時間がかかる科目なので、勉強時間は多めに設定しましょう。
②宅建業法(20問)
お客様に不利が生じないように作られた、宅建業者や宅地建物取引士の取引上のルール。
権利関係に比べると範囲は広くありませんので、教科書を読むための時間はそれほどかかりません。
しかし、例年20問出題されるので、過去問を解くのに時間が必要になります。
多くの項目の正確な「暗記」が求められるので、覚える作業にも
勉強時間を要します。
例年、20問中16~18問正解を求められ、点数を稼ぐべき科目と位置付けされているので、何がなんでもマスターしておきたいです。
③法令上の制限(8問)
「住みよい町つくり」「安全な家作り」をしていくためのルールを定めた法律です。
出題数が8問と、他の科目より多くありませんが
とにかく専門用語が多い科目です。
普段の生活で使わない用語なので、制度の内容も理解しにくく
読解に時間がかかります。
似たような制度の内容が多く、「丸暗記」は使えないので
多めに時間を割り当てしっかり内容を理解して、応用問題にも対応できるようにしましょう。
④税、その他(8問)
不動産購入にかかる税金制度のことや、土地・建物の安全性や耐久性といった不動産にまつわる様々な知識
- 税の分野では3問
- その他(免除科目)で5問 例年46~50問目
※免除科目とは、宅地建物取引業に従事していて
「従業員証明書」を持っている人が対象で
国土交通大臣が指定する「登録講習」を受けて修了試験に合格した人が5点免除される科目です。
試験時間も10分短縮されます。
上記の内容で出題されるこの分野は、あまり勉強しない人がいますが、
配点は8点もあります。
税の分野では、
と沢山項目あるのに、2問しか出ない…のに、覚えるのは大変。
中には、「所得税が出たら捨てる」と教える学校もあるくらい
焦点を絞って勉強していきます。
免除科目は、過去問重視で解きながら覚えると
時間を短縮しながら効率よくできます。
下記は勉強時間を300時間にした時の、各受験科目のそれぞれの目安時間です。
先に紹介した各分野の特徴と照らし合わせながら
自分なりの勉強時間を割り振るようにしましょう。
時期に応じた勉強スケジュール
まず、宅建の試験では勉強する時期を大きくしたの3つに分けていきます。
①基礎力期
②応用力期
③直前対策期
①基礎力期:3月~7月(5ヶ月)
インプット期と呼べれ、まずは「どんな内容なのか?」を一通り目を通す時期です。
この時期は、初めて読む・聞く話ばかりなので
一つ一つしっかりと内容を掘り下げるのではなく、
「分からない事をとりあえず理解する」
を意識して進めていきます。
②応用力期7月~9月(3か月)
宅建試験の全科目を一通り勉強し終わった時期です。
ここからは、今までやってきたことの総復習をしていきます。
- 苦手な箇所
- できていない箇所
- 理解が十分でない箇所
を中心に、教科書と過去問を交互に何度も繰り返しながら勉強します。
また、「模擬試験」に挑戦する時期でもあります。
今まで独学でしてきた自分が、
「どのレベルに居るのか?」
を客観的に知ることができます。
普段の勉強ではなかなか気づけない、足りない部分を知ることもできます。
③直前対策期10月(2週間)
模擬試験のシーズンが終わり、いよいよ宅建試験本番まであと2週間。
2週間という短い期間で、効率よく勉強するには
「弱点の克服を優先」して行っていきます。
過去問・模擬試験の結果などをもとに
試験本番まで、ほんのすこしの隙間時間も
こまめに見直すという意識で過ごしましょう。
上記のように、宅建の勉強は時期によってやるべきことが変わります。
- 理解重視の時期
- 記憶重視の時期
- 総おさらいの時期
「〇月までにはここまで達成する!」
と、強い意識でスケジュール管理をしながら勉強をすすめて行きましょう。
スケジュールを立てるときの注意点
宅建の試験を受ける人の大半は、仕事や学校や家事など
何か他事と両立しながら挑む場合が多いですよね。
勉強を始めたころは、気力もあり
タイトなスケジュールを組みがちですが
予定を達成できずに自己嫌悪におちいり、途中で挫折したら元も子もありません。
週に1日は何もしない日を作るなど、スケジュールには余裕を持たせることが大切です。
初めに立てたスケジュール通りに進めることも大切ですが
実際に勉強を進めて行きながら、リスケが必要なら
できないことを悔やむ前に、さっさと気持ちを切り替えて、
現実的なスケジュールの立て直しをしましょう。
まとめ
- 宅建の平均勉強時間は300~500時間
- 試験日より1年前・・・・・・・1日1時間の勉強が必要
- 試験日より5~6ヶ月前・・・・ 1日2時間の勉強が必要
- 試験日より3か月強前・・・・・1日3時間の勉強が必要
- 3月ごろに勉強を始めると、余裕を持ってできる。
- 権利関係の勉強時間は・・・・・100時間が必要
- 宅建業法の勉強時間は・・・・130時間が必要
- 法令上の制限の勉強時間は・・35時間が必要
- 税・その他の勉強時間は・・・35時間が必要
- 勉強スケジュールは「基礎力期」「応用力期」「直前対策期」に分ける
- スケジュールは余裕を含んだ計画を立てる
- 状況によってリスケは必要
宅建の試験に合格するには、勉強を始める前にしっかりとしたスケジュールを立てることが大切なのはわかります。
しかし、スケジュール通りに進める事ばかり気になり
日々の生活に支障が出るようなタイトな内容だと
かえって合格までの道のりが遠く感じてしまいます。
試験日まで後6ヶ月・3か月・1ヶ月・1日と現時点での進ぐあいを把握しながら
その都度、スケジュールを管理しながら必要に応じてリスケする!
「いつまでに・何を・どのぐらい」を
常に意識して具体的なスケジュールを立てて
賢く勉強していきましょう。